テレビのNHKスペシャルで認知症の研究で第一人者のお医者様が自ら認知症を患った約2年間の記録を放送していた、2025年には約700万人、高齢者の5人に一人が認知症になるという時代、該当する私もいろいろ考えさせられる番組でした。
この方は徐々に進んでいく病気に侵されていく自分を冷静に観察され、この病気の第一人者であることによるための言い知れぬ苦しみもあったかと思われますが、最後まで笑顔を忘れず楽し気に生きていかれました。
歳を取ると認知症だけでなく若いころに普通にできていたことが徐々にできなくなってきている、別に認知症が特別なわけでなく、これが体の老化、歳を取るということだと、大らかにとらえることが必要なのだろう。
人生100年時代とマスコミが煽り立て、国が老後に2000万必要だという、テレビではやたら健康な人を紹介し、皆さんも健康でお金をもって長生きしてくださいと言われている様で本当に腹が立つ!
いったい何%の高齢者が健康もお金も潤沢に持ち生きているのか、こんな統計をみたことがない。
アンチエイジングが素晴らしいもではない、老けるとは人生の苦しみ悲しみを体にきざんで行くことであり生きた証なのである。
現代は年寄りが生きにくい時代だと思う。昔はもっと高齢者を人生のの先輩として敬っていたのではないだろうか....高齢者増えることによる人口減少、高齢者による自動車事故の増加、若い世代が何人もの高齢者を支えた上に年金がもらえなくなる等、いい評価はしてもらえないしかし高齢者も何の苦労もせずにこの年まで生きてきたわけではない、こんなに辛いなら死んでしまいたいと思ったことも
一度や二度ではないはずだ、それでも歯を食いしばって生きてきたら、いつの間にかこの年になっていたのだ。
なにひとつ人に自慢できるような人生ではなかったが高齢者と呼ばれる年まで無事いきてこられたのだからこの先なにも求めず川の流れのよう淡々とゴールにむかいたいものである。
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