全国の街路樹の倒木の本数が、ここ何年間の平均が約5200本で、このうち強風などが原因なのがおよそ3700本、木の老朽化や根腐れなどが原因ととされたのが、およそ1500本らしい。
去年、神奈川県のキャンプ場では倒木による死亡事故が起こっており、今年は京都の清水寺の産寧坂でけが人が出ている。
私も一度公園で、大きなイチョウの木が強風で倒れているの見たことがある。そのとき近くの木を見るとどの木も、根っこが土の表面に出ていたのを覚えている。地盤が固くて根が深く入っていかなかったのだろうと思った。幸い夜のうちに倒れたので、けが人も出ていなかったが、これが昼間だったらと思うとゾットしたものである。
街路樹の倒木を防ぐのは、多くの問題を含んでいると思う。危ないからと言って、すべて無くしてしまうのは、景観上、また環境上、難しいと思われるし、各市町村に倒木の危険性のある木を見つける人材が、たくさんいるとも考えられないし、倒木に使える予算が、多くある様にも思えないし…..
解決するには、住民と行政の協力以外考えられない、倒れそうな木を見つけたら、役所の担当課に連絡するしかないと思われます。
ではどのようにして倒木しそうな木を,簡易的に見つけるか調べてみました。
● 木の根元をしらべる
樹木が倒れる原因の多くは、根にあるようで、根が腐っていたり、不健康な色をしていたり、根の周りにキノコやカビが生えている場合は危険である。
● 木の幹をしらべる
木の幹に傷、穴、ひび割れ、がある場合、根と同じくキノコやカビが生えている場合も、木が倒れる危険性がある。
● 木の葉を調べる
木の葉は、その木の健康状態を示す重要な指標である。葉が茶色く変色したり,しおれている場合は、木が不健康で倒れる可能性がある。
● ツルが巻き付いていないか調べる
ツル(藤)が樹木に絡まって、日光や栄養を奪い、葉を押しつぶしたりして樹木の成長を妨げるので、倒木の原因になることがある
今後とも気候変動により、倒木が増えていくと思われるので、以上のことに気を付けて、住民と行政が協力し、地道に努力していくことと、倒木の危険性のない、ツツジ等の低木を街路樹にするしか方法がないでしょう。
建築ひとくち知識
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