復興が遅れている能登半島で住宅再建の新たな選択肢として、3Dプリンターを使った住宅の建設が始まっている。鉄筋コンクリート製で地震にも強く、工期も6日間ほどで価格も550万と比較的安価らしい、ほかにも土木で利用される擁壁や落石防護柵等、現場で型枠施工に工期がかかる作業を短縮することができるらしい。
3Dプリンターの基本的仕組み
1.デザイン;3Dソフトウェアで立体物のデザインを作成します。
2.スライス;デザインを薄い層に分割します。
3.造形;材料(セメント、樹脂、金属、プラスチックなど)を一層ずつ積み重ねて立体物
形成する。
このハウスは、被災地域の多くの問題を解決してくれると思います。
1.人手不足の解消;能登地方はアクセスもあまりよくないので、作業員の数が圧倒的に不足
している。
2.工期の短縮; 50㎡の平屋住宅が1日6時間の作業で、設備工事共で6日間で完成できる。
仮設住宅、仮設トイレのような建設のスピードが必要とされる構造物には最適と
思われる。
3.建築コストが安価; 木材価格の上昇により、住宅再建にも多くの費用がかけられない被災者
にとって50㎡で550万という価格は、良心的だと思います。
4.被災地のインフラ整備に最適
今回のの災害で破壊された、コンクリート構造物(擁壁、道路側溝等)の
多くが既製品では対応できない、複雑な形状の構造物であり、3Dプリンター
なら素早く対応して作り出すことができる。
これから雪の深い能登地方では、ますます復興の速度が遅くなると、考えられます。
国土交通省もこの技術の活用の検討に入ったといわれています。色々な科学技術を結集して
一日も早い復興が行われることを望んでいます。
建築ひひとくち知識
表層改良工事 柱状改良工事
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