どこに行っても米が売ってない、パックごはんもだ。
令和の米騒動と取り上げているメディアもあるが、今一つ切迫感にかけるのはどうしてだろう?
ひと昔前なら暴動がおこり、民衆が国会に押し寄せたはずだ。
それだけ日本人が米を食べなくなってしまったんだな!
原因は、昨年の猛暑で米のできが悪かったのと、コロナの規制が解け外食産業やインバウンド需要が増えたかららしいのだが、これって早くからわかってることなのだから、対策を取ることができなかったのだろうか?
日本の米は外国産に比べて大変おいしい。インバウンドの外国人が日本食を好んで食べるのも納得である。これもひとえに農業従事者のたゆまぬ努力のたまものである。私も農家に生まれたからよくわかる、暑さ寒さに耐え、一年かけて育てなければならない仕事である。その割にはお金にならない仕事なのだ。
日本の農業は、政府の減反政策に翻弄された歴史がある。生産過剰となった米の生産量を抑制するために1971年から実施された減反政策は、2018年に廃止された。廃止後、また米余りが再び起こってきた。
このような安定性のない政策のもと、農業従事者の生活も安定せず、高齢化が進む中、若者が農業に従事しなくなっていく、残念であり悲しいことです。
最近の趨勢として、どうも私には額に汗をして働く仕事が軽んじられているように思われます。AIが全ての仕事ができるようになればいいのですが、そうは思えません、最後の土壇場でものをいうのは泥臭い人間の技術です、これから先の日本ではそういう若者がどんどん減っていくと思うと、暗澹たる気分になっていきます。
米の需要を増やすため、もっと米を食べなければと思うのですが、周りを見渡すとパンや、麺や、パスタとか、コメの代替品の多いこと,まさに飽食の時代になってしまているので、この流れを元に戻すのは不可能に近いと思います。
日本の米は本当においしい、この文化ともいえる米が、日本から無くならない様祈るばかりです。
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