熊被害が止まらない!

毎日のように熊被害のニュースを報道している.自衛隊や警察が動員されたが特に成果が上がっているように思えない。熊の駆除には猟師さんでも10年位かかるというのに、普段から熊を撃つ訓練をしていない自衛官や警察の方は,さど怖い思いで熊に対峙されているのだろうと想像されます。
相手が人間ならば、どんな凶悪犯でも、言葉はある程度通じるし、拳銃の弾が急所を外しても相手は怯むが、熊相手となると一発で仕留めなければならない。人を守るという使命感がなければ、こんな危険な仕事はできないであろうし、心から感謝しなければならないと思う。

なぜ人里に熊が出現するようになったのか?様々な原因が取り出されているが、私が思うのは熊の個体数が増加した上に、山に食べ物が少なくなり、生存競争に敗れた熊が人里にエサを探しに来て人を恐れなくなったからだと思う。

熊の餌であるドングリのなるクヌギ、ナラの木が山の中で減少しているのも原因のひとつである、国は国策として1950~1970年代にかけて、建築木材需要の対策として針葉樹である杉,ヒノキの人工林の植樹が推進され、クヌギ、ナラという広葉樹が減少したのである。

私は熊の駆除に反対ではないが、この状況を招いてしまったのは人間側にあるように思える、人間が熊の生息地域に開発という名のもと侵入したからであり、熊は生きるために山里におりてきただけである、人間も自然の一部であるという謙虚さを忘れ、自然の摂理に逆らったために、しっぺ返しを食らっている状態なんだろうと思う。

解決するには費用も時間もかかるが、短期的な対策としては駆除することによって個体数を適正にし、長期的には森林をを元のように熊の食べ物が十分あるような状態にしなければこの問題はこの先解決しないと思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました