慈善活動について考える。

24時間テレビで、横山さんが,この酷暑の中で行った、チャリティーマラソンで多くの義援金を集めたことが話題になっている。
幼少期の家庭環境で、中学卒業すると、すぐに建設現場で働き家計を助け、幼い兄弟たちに支援を続けた経験から、子供の貧困問題の解決にと行動を起こした事に、世の中の共感を生んだのだろう。

寄付行為で最近知ったことなのなんだが、マイクロソフトの共同創業者のビルゲイツ氏がアフリカなどの途上国へのワクチン供給支援に、自身の総資産30兆円を2045年まで全額寄付をするというニュースには驚かされた。
自身の総資産が30兆円には驚いたが、それを全部寄付することにはもっと驚かされた。さすがアメリカのお金持ちは規模が違う

日本財団の調査によると、世界人助け指数の高いトップ3は、ケニア、インドネシア、アメリカとなっており日本は118位と世界ワースト2位らしい。
この事から、国の経済状況と人助け指数は無関係であ、、どちらかと言うと、宗教観が大きく影響しているようで、キリスト教やイスラム教には根強い寄付文化が形成されており、税金等の社会制度の優遇もされているようである。
一方日本では、江戸時代には商人が寄付を出し合い、橋が建設されたり、子供たちに教育の場を与える「寺子屋」が開かれたりと慈善活動の文化が根付いていたのだが、明治期になり中央集権体制となったことで、福祉をはじめ公共的なサービスは行政が行うものと意識が植え付けられ、みんなで助け合っていくという意識が失われていったと考えらる。
がしかし、1995年の阪神淡路大震災では、1日に2万人以上のボランティアが集まり、2011年の東日本大震災には「義援金」制度が定着し、2024年の能登畔島地震にも応用されていて、年々慈善活動が発展してきて来ているのは喜ばしいことである。

特にビルゲイツ氏のように「子供がマラリヤにかかったらコンピューターがあっても仕方ない。重要なのは子供が生きること」という一言はITの巨人でありながら子供の命と健康を最優先させる姿勢には心打たれる。

今の世の中、金が全てで、楽をしている人が、より富や名声を手に入れるため経済活動をしているように思えて、悲観していたが、日本には偽善活動と批判されながらも,世の中の陽のあたらない人、困っている人のために活動されている、名もない人が多くいることを誇りに思う。


コメント

タイトルとURLをコピーしました