今年1月1日の地震の復興がまだ道半ばの、能登地方に線状降水帯で河川の氾濫が起こり、仮設住宅までもが冠水し、トンネルで地震の復興作業をされていた作業員の方が、行方不明になっておられる。
自然とはなんと残酷なもであろうか! 地震から10か月、やっと復興の兆し見えてきたところに、この仕打ち、いくら我慢づよい能登半島の人々でも心が折れそうになるだろうと想像され心が痛みます。
10月にもなろうといううのに、連日真夏日が続いています。いったいこの日本の周辺でなにが、おこっているのだろうか?単に地球温暖化の影響と一言で片づけていいのだろうか…
今までのデータや経験が、自然災害に対しては全く役に立たなくなってきている。今まで崩れたことのない山が崩れ、今まで氾濫したことのない河川が氾濫し、多くの人の命を奪っていく。
私たちが戦後、高度成長期を経て夢見た未来は、こんな世界ではなかったはずだ。いったいどこで間違ってしまったのだろうか....幸い、まだ大都市では大きな災害は起こっていないが、一旦起これば甚大な被害が出るだろう。
我々高齢者は、戦後のいい時代に、生きさしてもらったのだから、この先、なにが起ころうとも構わないが、今の若い人たちが、まだ十分に人生を謳歌しないうちに、大きな災害に直面し穏やかな人生を送れないとしたら不幸なことである。
連日、メディアでは、多くの総理大臣候補が各自の政策を高らかに唱え論戦を繰り返しているが、我々庶民が望んでいるものは、経済発展がどうの、防衛がどうのという大上段に構えた問題ではなくて、明日のささやかな暮らしの幸せと、穏やかな未来であることを、だれが次の総理大臣になろうと忘れないでほしい。
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