地震と地盤!

能登半島や青森沖地震で、基礎の沈下による建物被害が増えている。特に1981年以前に建てられた木造建築では、地震に強い建物基準である基礎や地盤の強さに対する法の縛りがなかったから
地盤調査もせず、無菌のコンクリートが使われたりした結果、被害を大きくしている。

又いくら鉄筋を入れ強度の高いコンクリートを基礎に使用しても、地盤が軟弱ならば耐震性は低くなる。例えば造成地特に盛り土をして造成した土地や海、湖,川の近くの土地、水田だった土地では、地震の時に液状化現象が起こり地盤が軟弱化して被害を大きくする。

耐震化が叫ばれるようになってから、何年も経つが、相変わらず大きな地震の際には、多くの建物が倒壊する。
いつも思うのだが、この日本には、安心して建物を建てられる地盤など残っているのだろうか?
昔の日本人は先人の知恵で、神社や寺の建っているところは地盤が強いことを知っていてその周辺に家を建てたようだ。標高の高い岩盤層のような場所なら安全かもしれないが生活するには不便だし、調査によると現代では、地盤改良が必要な土地は日本全体の80%らしいから驚きである。

なぜ京都、奈良の神社や寺が木造建築でありながら、何百年と残っているかというと、地盤が安定した安全な場所を選建てられているいるからです。それと建物自体が揺れを吸収する伝統工法で建てられていたからであり、失われた建物多くは地震より火災で失われたようです。


昔のような安定地盤がすくなくなってきているので現代の日本では地盤改良という方法がとられている
地盤改良工事は一般住宅の場合、軟弱地盤が比較的浅い場合は2メール位の深さまで土を掘り返しセメント系の固化材を投入し、攪拌する方法の表層改良工事と軟弱層が深い場合行われる柱状改良工事というセメントミルクを注入して基礎下部に杭を何本もつくる方法を採用している。

コンクリート作りの高層建築物には,鋼製の杭を地中の固い支持層まで打ち込む小口径鋼管杭工法が採用される。

このようにひと昔前と比べて、地盤に対する対策がいろいろ取られているが、この地震大国の日本ではまだまだ安心して暮らすことはできそうにない。だから昔の人の知恵を借りて、古くからの集落(地名に水の字がない地域)は比較的強い地盤が多いので、そのような土地に家を建てていくことが大事だ思われます。。

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