信頼に足るリーダーとは!

現代の世の中で、大きくは国のリーダー、また会社のリーダーと多種多様であるが、国のリーダーとなるとあまり感心出来る人がいない。アメリカのトランプ、ロシアのプーチン、中国の習近平と、どれも国民の尊敬を得ているリーダーと思えない。
私利私欲をが感じられ、独裁的な行動をする人間がトップにいると、その国が民主主義の国であろうと共産主義の国であろうと魅力が感じられない。
私がリーダーとして感服しているのは、2010年11月より2015年2月までウルグアイの第40代大統領を務めたホセ・ムヒカという人であり、彼は報酬の大部分を貧しい人に寄付し月1000ドルで生活していた為「世界一貧しい大統領」と言わた。

残念ながらホセは今年5月13日に世を去った。
1935年貧困家庭に生まれ大学卒業後は極左武装組織に加入し、13年近く収監されたのち、政治家を志し大統領まで登りつめた

大統領となったムヒカの個人資産は、1987年のフォルクスワーゲンとトラクター、農地のみで、大統領官邸には住まずに、質素な住居に住み、自分の収入の9割を貧しい人々へ寄付し続けた。

豊かさを追い求める国際社会の在り方を批判し「貧乏な人とは、少ししか物をもってない人ではなく、無限の欲望があり、いくらあっても満足しない人のことである」言い放っている。
日本に来た時も、「日本は進歩を遂げた国だが、それで日本人は本当に幸せなのですか」と問いかけたという。

私たち、この地球上に生きているものは、彼の生き方、考え方を模範としなければ、どんなにAIにより技術が発展し便利な世の中になろうと、幸せをを感じることはできないのであろう。

私は彼の慈愛に満ちた写真が好きだ、トランプやプーチンのような強欲な顔と比べ物にない。生き方が顔に出てきている、本当に魅力的な人だ

移民に対する考え方も、トランプのように移民を敵視し、結果全米各地で抗議デモが起こっているが、ムヒカは移民を単なる経済的な問題でなく、人間の尊厳と権利の問題としてとらえ人道的な対応をしていた。

教育問題に関しては、人生を豊かにするためにに教育を受けるべきで、決して金儲けの手段として利用すべきものでないと、説いていた。

今の世界は、技術の革新で狭くなったこの地球で、自国の利益のみを優先し、各地で争っている。

ムヒカのような博愛に満ちた人が世界のリーダーとならないと、争いのない平和な世界は実現しないのであろう。
私は極論を言えば、独裁的な世界でもいいと思う、そのリーダーが信頼に足る人間であれば、口先だけの民主主義を説くリーダーのもとより、ずいぶんと良い世界のように思う。

いつかムヒカのような人間が再び現れ世界をけん引してくれることを祈るばかりである。



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