高齢化により、各方面で人手不足が止まらない、私が特に興味を持ったのは、自衛隊の深刻な人員不足です。2023年のデータによると、自衛隊の定員は約24万7千人ですが、実際の隊員数は約22万8千人で、約1万9千人不足しています。
この原因は若者が応募しなくなったことである。現代の世界情勢を見ているといつ戦地に派遣されるかわからないような仕事に親もつかせたくないのであろうし、メディアで報道されているような、パワハラ、セクハラが行われる環境に若者も興味をもたないのであろう。
また現場の自衛隊員の定年が53歳と一般企業と比べて早いのに、年金受給年齢は65歳と遅いのも敬遠される原因の一つであろう。
災害復旧の現場を見ていると体力的に、50歳を超えてできるような仕事には思えない。
自衛隊員の待遇を改善しないと、若者が魅力を感じるようにはならないし、OBや外国人労働者で補充するというわけにはいかないので、今後もっと深刻な問題になってくるとおもわれる。
他にも、人手不足が深刻な問題になっているのが、建設業界における、若い大工である、1980年には90万人いた大工が、現在では30万人をしたまわっていて、2035年にはさらにに減少し、ピーク時の1割程度になると予測されています。
原因としては
長時間労働;建設業界では長時間労働が常態化しており、休日もすくない。
低賃金; 大工の賃金は、他の職業と比べても低い
危険性; 作業中の事故やケガののリスクが高い。
高齢化; 昔は、大工は徒弟制度で、長年の修行が必要であった。今の若者には耐えられないのと
雇用する側の工務店の経済的体力が無くなり、ベテラン大工の高齢化が進み、若い人
を育てられなくなったからです。
このような人材不足は漁業、農業の世界でも起こっている。昔言われた3K(きつい、汚い、危険)な仕事に、今の若者は興味を示さず、従事したがらないということである。
どんなにAIが進歩しようと、これらの仕事にすべて取って代わるということはできないと思うし、これからも必要な仕事でである、もっとこれらの仕事をする人間に脚光を当て、縁の下の力持ちがどれほど重要か、私たちが説いていかなければ、若者が魅力ある仕事とと認識していかないだろう。
建築ひとくち知識
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