今回のパリ五輪では多くの選手の涙を見るようになった。勝っては泣いて負けては泣いて、一昔前の選手ってこんなに感情の起伏が激しくなっかたように思います。特に個人競技のアスリートがよく涙を見せるように思われます。
とりわけネットで話題となっている柔道の阿部詩さんの敗戦後の号泣、私もテレビで観戦していたがあれはいけない、勝負事なので勝ち負けは必ずある。負けることが嫌なら戦いに臨んではいけない、ましてや柔道という人の生きる道を説く武道においては….
一方勝利したウズベキスタンのケルディヨロワ選手は喜びもあらわさず、ガッツポーズもしなかった。のちの会見で「彼女は前回オリンピックの金メダリストであり、レジェンドとして尊敬しているので喜びたくなっかた」と言っている。負けて当然である、柔道の技術は阿部選手のほうが上なのかもしれないが、人の器の大きさにおいておおきく差をつけられている。
それと今回問題なのは大手メディア、著名人が炎上を恐れ、こぞってこの号泣に肯定的な意見を述べていることだ。私の記憶ではタレントの東国原英夫氏のみが否定的な意見を言いネット上で批判されている。なぜ金メダルを取るような人の周りには事の善悪をはっきり言える大人がいないのだろう。
権力者に忖度して言いたいことが言えないのなら、独裁的な指導者がいる国家と何ら変わりがないではないか!
またある競泳選手が敗戦の後、、いままでの努力は何だったんだろうと泣いていた、この人は努力は必ず報われると本気で思っているのだろうか?世の中にはいくら努力しても報われない人は山ほどいるしまた努力する環境にすら、たどりつけない名もない人もたくさんいることをわかってほしい。
成績がよくマスコミに注目されてうちは耳触りの良いことを言う人が増えてくるが、一旦成績がふるはなくなると手のひらを返すように人は去っていくものである。
涙を流すことは悪いことではなく、ストレス解消効果、リラックス効果、安眠効果があり、辛いことがあれば我慢せずに泣けばいいのである。ただ時と場所をえらぶべきである。
なぜプロ野球の大谷翔平選手があれほどまでに人を魅了するのか、それは彼の不断の努力による技術の高さだけでなく、彼の話の内容や人としての所作が超一流からである。
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