パリ五輪が始まり開会式をライヴで見た、思わず引き込まれ最後まで見てしまった。
オリンピックの開会式をすべて見たのは記憶をたどると第1回の東京オリンピック以来だと思われる。
私はヨーロッパに行ったことはないが、セーヌ川沿いの建造物に魅了されたのだと思う。長年木造建築に携わった関係でことさら背景の建築物に興味をもって、選手団の入場より背後の景色に目を奪われたのだろう。
パリでは建築物の規制が厳しいので、日本のような無機質なタワーマンションとかが、たてられないと聞いている。また歴史的景観を損なわない為、高さだけでなくデザインにも厳しい制限を設けているという。古い建物に住みつづけるには、それなりの不便さがあると思うが、我慢して街並みを守り続けるパリ市民には尊敬の念を禁じ得ない。
私だけの主観かもしれないがよい建築物とは、時間の経過と共に味わいをまし趣を増していくものだと思う。かつて日本の木造建築、歴史的建造物だけでなく、一般の住宅にも後世恥ずることのないような家づくりをしようとする職人の思いが込められていたと思う。しかし現代では工期の短縮、機能性、住みやすさのみを追い続け、味気ない無機質な建物が増えたとおもわれる。木造住宅でさえプレカットがほとんどで大工さんが現場で鉋やノミという道具を使うことすらなくなった。
これでは伝統的な職人の技術が受け継がれることなく廃れていってしまう。あまりにも寂しすぎる…..
話を元にもどし今回の開会式は全体的に落ち着いた演出で見ていてアキが来なかった。CGやドローンを多用した演出は奇抜さに優れ目をみはるものがあるが、心を和ませてくれる効果はないように思はれる。今回パリ五輪の開会式はオリンピックのの歴史に一石を投じたように思われます。
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